著者:打田彩夏(A-Digital Works Ltd CEO)
海外向けに翻訳したLPを用意し、広告を出して流入も得られている——にもかかわらず、なぜか問い合わせがゼロ、成果が出ない。
こうした相談をよくいただきます。
言語や法制度、ユーザー行動が日本と大きく異なる中で、“海外対応したつもり”のローカライズ施策が、むしろCV(コンバージョン)を下げてしまうことも少なくありません。
ここでは、実際に起きたマーケティング上の失敗例をもとに、欧州を中心とした海外マーケで注意すべきポイントを3つに絞って紹介します。
失敗例 1:広告アカウントは作れたのに、配信されない
EU圏向けにオンライン広告を出稿しようとした企業の中には、広告アカウントやキャンペーン自体は問題なく作成できたにもかかわらず、「なぜかインプレッションが出ない」「配信が止まったまま」という状況に直面するケースが少なくありません。
これは、GDPR(一般データ保護規則)を背景としたプラットフォーム側の技術的制御が原因です。
たとえばMeta(Facebook/Instagram)やGoogleなど主要な広告プラットフォームでは、出稿元がEU外(日本など)で、かつユーザーの明確なCookie同意が取得されていない場合、オーディエンスターゲティングが制限されたり、広告配信自体が停止されたりする仕組みが導入されています。
制御の基準は明示されていませんが、アカウント属性やドメイン環境、地域判定など複数のシグナルをもとに自動でブロックされることもあり、広告は「設定できるけど、実際には表示されない」状態に陥ることがあります。
失敗例 2:詐欺サイトに見えてしまい、問い合わせゼロ
翻訳もデザインも整えたサイトにもかかわらず、「詐欺サイトかもしれない」と疑われてしまうケースも少なくありません。
私は欧州でビジネスを展開し、日常的に現地ユーザーの反応を観察していますが、欧州ユーザーは日本以上にサイトの「信頼性」を厳しく見ています。
たとえば:
- レビュー(Googleレビュー、Trustpilotなど)がない
- 連絡先が+81(日本)のまま
- VAT番号や登記住所など、法人情報が見つからない
- 「会社概要」「利用規約」ページが存在しない
これらが欠けていると、「本当に信頼していい会社か?」と疑われ、即離脱されてしまいます。
また、漢字(特に日本語が残っているUIパーツや画像)があると、中華系の詐欺サイトと誤解されるケースもあります。
いくらUIやコピーが美しくても、「少しでも怪しい」と思われた時点でCVにはつながりません。
欧州では、詐欺被害の多さと法制度の厳しさから、少しでも違和感があると「避ける」のが基本的な行動様式です。
失敗例 3:導線が悪く、CVにつながらなかった
広告を出し、翻訳も済ませ、一定の流入を得ていたのに、CVはゼロに近い。
こうした場合は、問い合わせフォームやCTAの設計に問題があるケースが非常に多いです。
欧州ユーザーは、日本ほど文字を読まず、行動導線を直感的に探します。
とくにスマホでのアクセスが多い中、縦長LPで情報が多すぎると「で、何すればいいの?」という状態で離脱されがちです。
さらに、欧州ではソーシャルメディア経由での問い合わせ文化が強く、InstagramやFacebookのDMで連絡できないサイトは“不親切”と見なされる傾向があります。
広告を出して流入を得ても、CTAの位置・文言・導線設計が最適でなければ、CVには決してつながりません。
まとめ:CVが出ない原因は「翻訳」や「集客」ではない
海外マーケで成果が出ないとき、原因は翻訳やデザインではなく、**配信ロジック・信頼性設計・導線構成といった“設計全体のズレ”**にあります。
A-Digital Worksでは、欧州現地の視点でCV改善・ローカライズ支援を行っています。
- CV率の低さが気になっている
- 海外向けに広告を出しているが成果が出ない
- 設計ミスに気づける社内リソースがない
こうした悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
📩 ご相談・お問い合わせ:info@a-digitalworks.com
著者:打田彩夏(A-Digital Works Ltd CEO)
