日本市場向けのSEO対策、翻訳だけで済ませていませんか?
直訳によるミス、地名の誤訳、文化的な誤解。これらは、日本語SEOにおいて検索順位やユーザーの信頼性を一瞬で損ねてしまう要因です。この記事では、欧州および欧米からの日系進出をサポートするA-Digital Works社が、実際に起こりがちなミスの事例をもとに、日本語SEOの落とし穴と対策を解説します。
なぜ日本語SEOには翻訳以上のものが必要なのか
日本語は、以下の3種類の文字を使い分けて構成されています:
- 漢字:意味を担う文字。語彙の核になる。
- ひらがな:文法要素や日本語の柔らかさを出す文字。
- カタカナ:外来語や強調、地名・人名などの表記で使われる。
この文字体系を理解せずに翻訳を進めると、SEOどころか基本的な理解にさえ支障をきたします。
同じ読みでも意味が異なる言葉
日本語では、同じ読みでも異なる漢字で意味がまったく異なる言葉が多数あります。
- 「はし」:
- 箸(chopsticks)
- 橋(bridge)
- 端(edge)
- 「かみ」:
- 紙(paper)
- 髪(hair)
- 神(god)
正しい文脈や漢字がなければ、ユーザーは何を意味しているのか分からず、離脱率にもつながります。
地名の漢字違いにも注意
日本語の地名には、同じ読みで異なる漢字を使うエリアが実在します。これは機械翻訳や自動入力によって、別の場所を指してしまうリスクがあります。
たとえば:
- 「恵比寿」:東京都渋谷区の人気エリア
- 「恵比須」:異なる場所を指すことがあり、漢字変換ミスで地図や位置情報にずれが生じる
- 「新井」:東京や新潟で見られる地名
- 「荒井」:埼玉・宮城など、まったく別の場所
これらを見分けられずに変換してしまうと、検索結果にも混乱を生じさせてしまいます。
実際に起きた翻訳ミスの事例
事例1:「Barkingにある倉庫」→「ロンドンの吠える場所」
ロンドンの物流会社が日本語サイトをローンチ。「Visit our London warehouse located in Barking.」という一文が、機械翻訳により:
「ロンドンの吠える場所に倉庫があります」
と訳されてしまいました。
“Barking” はロンドン東部の地名ですが、「犬が吠える」という意味の英単語と間違われた結果、違和感のある訳になっています。
対策:地名は必ずカタカナ(例:バーキング)で記載し、必要に応じて区や町名まで補足する。
事例2:「A Nice Hotel in Nice」が意味不明に
ある旅行会社が英語サイトで「Stay at a nice hotel in Nice.」と表現したところ、機械翻訳では:
「ナイスの良いホテルに泊まりませんか?」
となりました。
一見意味が通じるように見えますが、ここでの「ナイス」は英語の “nice”(良い)としても読めてしまい、地名なのか形容詞なのか不明瞭な文章になってしまいます。
日本語では、フランスの都市 Nice は**「ニース」**と表記するのが一般的です。
この場合、ユーザーは「ナイス」という言葉を「良い」と解釈するか、「変な和製英語」と感じてしまい、離脱する可能性があります。
対策:「南フランス・ニースで過ごす、上質なホテルステイを」など、場所を明示し、自然な日本語で伝える。
なぜ機械翻訳は日本語SEOに不向きなのか
機械翻訳はスピーディですが、文脈や文化的背景を理解していないため、次のような問題を起こします:
SEOに必要なのは「意味の整合性」
- 「Reading」が動詞(読書)なのか、地名なのか分からない
- 「Note」がメモなのか、場所なのか判断できない
このようなあいまいさは、CTRの低下、直帰率の上昇、ブランドへの不信感に直結します。
日本語に特有の翻訳エラー
- 外国の地名をひらがなで記載する
- 同音異義語を誤って使う
- トーンが失礼・子どもっぽくなる
日本語SEOを正しく行うには?
1. 翻訳ではなく「ローカライズ」
日本語SEOには、検索行動や文化的理解に基づいたネイティブのSEOスキルが必要です。
2. 地名・人名はカタカナで
- バーキング(Barking)
- ニース(Nice)
漢字やひらがなではなく、読みやすく誤解の少ないカタカナ表記を徹底しましょう。
3. キーワードのあいまいさをチェック
検索される語句が、別の意味や発音にすり替わっていないか常に検証します。
4. ネイティブによる最終チェックを必ず実施
外注や機械翻訳で作った文章でも、最終的にはネイティブの目で確認しないと信頼性に欠けます。
まとめ:日本語SEOは単なる翻訳作業ではない
日本語SEOでは、「言葉の意味」以上に、「使い方」「文化的背景」「誤解されない表現力」が問われます。
ユーザーの信頼を得て検索結果に上位表示させるには、「翻訳」ではなく「戦略」が必要なのです。
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運営責任者:打田彩夏(A-Digital Works Ltd CEO)
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